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旅する休職中サラリーマン。編集ひとりとぽっち
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2015.12.22

美味しい食と寛げる空間 豊かな時間を味わえる 自分だけの場所を見つけに行こう!

編集ひとり

こんにちは。編集ひとりです。

 

みなさんはお出かけして、美味しい食事をとりたいと思ったら何処に行きますか?

やっぱり雑誌のオススメや食サイトの人気ランキングをチェックして…、そして都心のおしゃれどころに行っちゃいます?“海外で人気のお店、東京にオープン”なんて謳い文句に惹かれて…。

もちろん都心のお店もいいけど、地方のお食事処に目を向けてみるのもよいのではないでしょうか?

例えば、千葉の木更津はどうですか?(木更津在住の方すみません!銀座からアクアライン30~40分で行けちゃう木更津を地方というのは語弊があるかもしれませんが…)

「え?わざわざ木更津に、美味しいご飯を食べに?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、こんなお店があるって知ったら…。
 

千葉県木更津市の陶芸ギャラリー・ワインショップ・フランス料理店『芳信庵』。
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オーナーシェフ小宮太郎さんは、東京、赤坂の高級フランス料理店に入店し副料理長を務めた後、その後も、数多くのレシピ開発、店舗立ち上げに携わり、2011年、料理家・出張料理人として独立。
“胃袋も心も掴む料理”をテーマに、料理ブログ『ヌーベル・オヤジ・キュイジーヌ』なるサイトをスタート。
オリジナルレシピが『レシピブログ』新着レシピランキング1位を獲得するなど、本格的なフランス料理をベースにした料理と判りやすい解説が好評となっています。

「マニアックすぎる検索キーワードが見受けられ、おそらくプロの方もかなり見ていらっしゃるよう(笑)」(小宮さん談。以下「」内小宮さんコメント)とのこと。

また音楽にも造詣が深く、2012年からは世界的なDJとし有名な沖野修也さんが、ご自身がオーナーである渋谷のTHE ROOMで開催するイベント『KYOTO JAZZ MASSIVE presents SOUND SANCTUARY』での料理を手がけることに。

“お酒が美味しく飲めて、会話のきっかけになるような音楽空間に彩りを添える食事”がコンセプト。
(↓
イベントの様子。DJプレイ中の沖野修也さん。)

小宮さんイベント1

「THE ROOMは世界中からお客様が集まる場所で、ふらりと凄い海外の有名人も来たりします。そんな場所で、ゲストに喜んでいただけるクオリティの料理を作るのがこだわりでした。東京のDJイベントで出る料理はこれが標準という意思表明とでもいいましょうか。」
その一例がこちら。housin 9

●ホタテ風味のじゃがいものピュレとホタテのポワレ 粒マスタード風味のマヨネーズ 野菜とホタテのエッセンスの泡と共に(左上)

ホタテ・じゃがいも・マヨネーズという鉄板の組み合わせをブラッシュアップした一品。
野菜の出汁とホタテの出汁を合わせて泡状に。最後に軽くホタテの香りが残ります。
粒マスタード風味のマヨネーズは、表面に皮膜を作り卵の黄身のような感覚に。
●蝦夷鹿のロースト 赤ワインのソース 舞茸のフリットとブルーチーズのクリームと共に(下)

清澄な環境で育ち、きちんと処理された上質な肉なので臭みがなく、ローストする前にハーブでマリネして上品に香る仕上がり。
●カンパリいちご(中央)

いちご・カンパリのゼリー・バジルの葉・山椒・すり卸したオレンジとレモンのピールの組み合わせ。最初は、いちご・カンパリ・山椒の風味が広がり、その次にバジル、最後にオレンジとレモンピールの柑橘類の香りが口の中、鼻の奥を通り過ぎて行く、という一口で召し上がって頂く料理。
●チョコレートのムース・マスカルポーネ・カシスのパール(右上)
 

ちなみに、これは、2013年1月12日のイベントで出された料理。今や世界中からひっぱりだことなったバンドSoil & Pimp” Sessionsの社長がゲストDJとしていらっしゃった時だったとか。
海外ゲストやセレブDJもご満悦のワールドクラスな料理を、小宮さんは日々手がけられてきたとうわけです。

イベント自体は、2013年の12月に終了してしまったのですが、沖野さんとの親交は続いていて、お店のBGMは沖野さんと、The RoomのジェネラルマネージャーでもあるBLACK EDITIONの佐藤勉志さんのお二方の選曲によるもの。
音に続いて店内の空間デザインに関して言及すると、飾られている絵画は、日本のグラフィックデザイナーの草分けである福田繁雄さんの作品。
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美味しい食事はもちろん、上質な音とアートで心地よくなれてしまう空間も用意されております。
 

もちろん食材自体、食事を盛る器にもこだわられている。

「お店のコンセプトは“楽食遊飲(らくしょくゆういん)”、つまり“食べることを楽しみ、飲むことを遊ぶ”お店です。陶芸ギャラリー、ワインショップ、レストランが併設していて、器、お酒、料理を楽しむことが三位一体となったお店です。

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器、ワイン、料理の素材全て、作り手さん、生産者さんとのつながりを大切にしています。どのような方がどんな思いで作っているのかということ興味があって。使ってる器は全て親しくさせていただいている陶芸家の方々の作品ですし、食材、ワインは生産地やワイナリーまで足を運び、生産者さんと交流しています。」
 

そして、ご自身でレストランに併設されている窯で陶器も焼いているとか!

「自分の料理をイメージする器を自分で作りたくて」
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とのこと。
 

さらにお店の特徴をお聞きしたところ。

「ワインはワインショップでお買い上げいただいて、レストランにお持ち込みいただき飲んでいただくというシステムです。」

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つまりは市場小売価格でワインをお店でお楽しめちゃう。値段的にもお手ごろで優しい。
 

食材にもこだわったハイクオリティの料理を、器や音、装飾など細部までこだわった空間で楽しめる店。おそらく都内で出店されても、人気を集めるであろう小宮シェフが、なぜこの、木更津の場所を選んでいらっしゃるのか?

「そう言っていただけるのは嬉しいことですが。田舎だから、都会だからという二面性ではなく、どんな立地であっても、“誰がどんなことをするのか”、“どんな得意なことや個性を活かしてお店をするか”ということが重要なのではないかと思います。付け焼刃的な流行を追うのではなく、本物であることが鍵になるのではないかと思います。」

都心や、観光地など、街のブランド頼み、雰囲気頼みなお店が多い中、もしかしたら意外な場所に足を伸ばしてみることで、素敵なお店に出会えるのかも。
 

ちなみに、芳信庵の名前の由来を聞いたところ…。
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「父の名前が信義。母の名前が芳子。父は陶芸家・望月集さんのに弟子入りして陶芸の勉強をさせて頂いた後、木更津に窯を構えたのですが、初期に遊びで作った“芳信庵”の文字が入った陶板が良く出来ていて。母と僕がお茶をするので、庵号のつもりで作ったそうです。それをお店の看板にするのもいいなと、そこから付けました。」

と照れて答える小宮さん。

(↓ご両親と一緒に。)
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肩肘を張らずに、自宅のように寛げる雰囲気。

これは地域の名店、全てに通じることなのかもしれませんが、店内が温かい雰囲気で、すぐにお店の人と親しくなれてしまう。気取ってないというか、間というか、余裕がある。それは、その土地の空気感から生み出されるものなのかもしれません。
そのなんとも言えない心地よさも、一概に言えませんが都心で感じることはなかなか難しく、地方の名店で味わえる至福感だったりして。
 

場所に関係なく、自身のやり方にプライドを持ち、都心や世界レベルに勝るとも劣らないクオリティで、料理はもちろんお店の佇まいも含めて営まれているお店は、地方にもたくさんあります。

どうでしょう?

わざわざ木更津まで、というか、むしろ木更津に行きたくなりませんか?

地域を元気にする名店。

みなさんもちょっと足を伸ばして、自身の気になる場所で、お気に入りのお店を見つけてみてはいかがでしょうか?

 

Date

芳信庵

芳信庵

営業時間 ●レストラン 
ランチ/11:30~14:00(LO)
ディナー/18:00〜21:00(LO) 
●陶芸ギャラリー・ワインショップ 
11:00〜18:00

定休日 火曜日
住所 千葉県木更津市請西東6-2-2
電話 0438-37-6850
PROFILE
編集ひとり

旅する休職中サラリーマン

編集ひとり

オーバー40にして、自らのワクワクに導かれるまま、長年お世話になっている会社を休職。Webメディアを立ち上げ、これからの豊かな暮らしを探求するため世界中を巡る旅を慣行中。雑誌『BE-PAL』(小学館)のWeb版『BE-PAL.net』(http://www.bepal.net/)にて記事を不定期掲載中。

ぽっち

旅するアシスタント

ぽっち

MeLikeの日本取材旅の最中に編集ひとりのリュックの中に紛れ込む。世界編からアシスタントとして大活躍する予定。一日の大半は寝ていて、鳥のささ身が大好物。