長野県南諏訪市にただ今、建設真っ最中のリビルディングセンタージャパンへ行って参りました。
代表の東野唯史(あずの ただふみ)さんはmedicala(メジカラ)という空間デザインユニットのデザイナーさん。
私の大好きなゲストハウス山口県萩のrucoさんや
長野県下諏訪町のマスヤゲストハウスさん(リビルディングセンター訪問前日に宿泊。こちらもとっても素敵な所!)、
東京、蔵前のNui. HOSTEL & BAR LOUNGEなど、人気で話題のゲストハウスのデザインをされてきた方。
しかも、単に建築デザインをされるだけでなく、現場に赴き長期滞在し自ら現場の作業にも携わるというユニークなスタイル。
単におしゃれなだけなく、地元の空気感に溶け込むOne&Onlyな心地良い空間が実現されているのは、東野さんのそんなお取り組みによるものなのでしょう。
東野さんは、各地でお仕事をされていく中で、古い空家やビルが壊されていく現状に疑問を感じ、ReBuilding Center(リビルディングセンター)のプロジェクトに取り組むことを決意されたそうです。
ReBuilding Centerはアメリカ、オレゴン州のポートランドにある建築建材のリサイクルショップで、戸棚の棚板からトイレやバスタブ、キッチン一式まで売っていて、業者に限らず若いカップルや子ども連れの母親、老人まで様々な人が来店する地元のコミュニティスペースとして機能している場所なのだとか。
それだけポートランドの住民にはリサイクルが生活の一部として根付いてるってことなんですね。
そんなカルチャーを日本にも根付かせたいという思いから、ReBuilding Centerの名前やロゴを正式に引き継ぎオープンすることになったのがリビルディングセンタージャパンなわけです。
この場所は、元々、地元のスワテック建設株式会社さんの本社移転に伴い20年間使われていなかった建物。
諏訪大社の4つの境内の真ん中辺に位置するこの地域は、その昔、大工が軒を連ねていたそうで、スワテック建設株式会社さんは大工さんのとりまとめる会社として大正15年に創業。
2016年に90周年を迎えるスワテック建設株式会社さんの元本社ビル跡にリビルディングセンターが出来上がるというのも何か運命的というか、時代が移り変われど脈々と続いていく土地のストーリーを感じずにはいられません。
現場にお邪魔して、こんな広い場所をDIYで作り上げていくのは大変では…と思ったのですが…。
ゲストハウスのファンをはじめ、これまで東野さんが手掛けてきた偉業を称える人たちが連日駆けつけ、作業をサポートしてくれているのです!
建設のハードな現場でありながら、たくましく作業をお手伝いする若い女性の参加者も多数見受けられました。
資金的な不足分を補うために実施したクラウドファンディグも募集期限を待たずして目標額を達成!
本当にすごい!
廃材のリサイクルを日常に感じる場所にしたいということで、施設内に置いてある廃材がカフェから見えるように大きな窓を配置。
ゆくゆくは2階には、古建具、古家具、古道具やオリジナル家具、照明などを扱うショップスペース、
3階に様々な目的に使用できる空間を作っていく予定だとか。
これまでゲストハウスやカフェでお仕事をされてきた奥様 華南子(かなこ)さんの手腕も発揮され、rucoさんやマスヤゲストハウスさんのように注目を集め、盛り上がっていくに違いありません!
リビルディングセンタージャパンの経営理念は“ReBuild New Culture”。
「世の中に見捨てられてしまったものに、もう一度価値を見出し世の中に出していく。
いまはただ壊され燃やされていることの多い古材・廃材ですが、それをレスキュー・販売していくことで、10年後それらが資源と呼ばれるような文化をつくりたいと思っています。」
と語る東野さん。
きっと、この場所から新しい時代のリサイクル文化が発信され日本中へ広がっていくことでしょう。
そんな明るい未来を予感させてくれるリビルディングセンタージャパン。
(私の記事のアップが遅れ…汗!)既に、2016年9月28日(水)よりプレオープン中!
10月9日(日)にはお披露目会が開催されるとのこと。
(詳細はこちらをご覧ください→https://www.facebook.com/events/1372738392754029/)
“これからの豊かな暮らし”を象徴する素敵な空間を、あなたも感じてみませんか?
住所 | 長野県諏訪市小和田3-8 |
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営業時間 | cafe 8:00~18:00 古材売り場 11:00~19:00 ※~10月8日(土)のプレオープン期間は 営業時間 10:00~16:00 10月9日(日)ReBuilding Center JAPANお披露目会 10:00~18:00 |
オーバー40にして、自らのワクワクに導かれるまま、長年お世話になっている会社を休職。Webメディアを立ち上げ、これからの豊かな暮らしを探求するため世界中を巡る旅を慣行中。雑誌『BE-PAL』(小学館)のWeb版『BE-PAL.net』(http://www.bepal.net/)にて記事を不定期掲載中。
MeLikeの日本取材旅の最中に編集ひとりのリュックの中に紛れ込む。世界編からアシスタントとして大活躍する予定。一日の大半は寝ていて、鳥のささ身が大好物。