Quest for quality life through traveling around the world.
旅する休職中サラリーマン。編集ひとりとぽっち
Zambia
2017.2.15

一歩間違えれば即死亡!命がけ!?
アフリカ・ザンビアにある悪魔のプールで泳いできた

ぽっち

お久しぶりです。旅する編集部”Melike”のアシスタントぽっちですにゃ。

 

今日の記事はアフリカ・ザンビアで行ってきた、世界一危険なプール

『デビルズプール』についてです。

 

今からさかのぼること約2ヶ月前、11月29日の朝。

編集ひとりがいきなり、「デビルズプールに行きたい。」

と言いだした。

 

ぽっち「へ?なんだそれ?悪魔のプール??どこにあるの?」

ひとり「ビクトリアフォールズの中らしい。」

 

私たちはザンビアの最終日に世界三大瀑布の1つと言われる

『ビクトリアフォールズ』を見るため、チョマからバスで約2時間かけて

リビングストンに滞在していたところだった。

 

ひとり「明日行くビクトリアフォールズの滝の中にプールがあって泳げるらしいんだけど。

ツアーがあるしせっかくだから行ってみようよ。」

ぽっち「ふーん。いいよー。ちなみにツアーっていくら?」

ひとり「一番安いので1人100USD。」

ぽっち「結構高いね。」

ひとり「8月下旬から1月初旬しか行けないみたいだし、時期的にもベストだし!

きっと面白いんだと思う。じゃあ予約しとくね。」

 

よく分からないまま明日『デビルズプール』に行くことが決まった。

1人100USDは高いと思いつつも高級ホテルの軽食付きだし、悪魔とついてるが所詮プールだろと近所の区民プールに行く感覚でいたのが間違いだった。

 

この『デビルズプール』は、ビクトリアフォールズの滝の中にあるプールだ。

こう言うと、「ああ、滝壺のとこで泳ぐのね」

と言われるがそうではない。

滝壺ではなく、川から滝になる境目の所。

流れが急に速くなり、ダーという轟音が響く滝の始まりにできた窪みで泳ぐというのだ。

一歩間違えればそのまま滝壺まで真っ逆さま。

その落差はなんと108m!

これは確実に死ぬ。

 

ひとり「どうしよう!やっぱりやめる?落ちたらどうしよう!!」

ぽっち「それよりも私は淡水にすむ寄生虫が怖いよ」

ひとり「寄生虫よりも、落ちたら死ぬんだよ!?やっぱりやめようかな。でも行ってみたい気もするし。」

 

お互い気になるところは違ったが結局恐怖より好奇心の方が勝りキャンセルすることもなく翌日を迎えた。

自分が予約したにもかかわらず、編集ひとりはこの日朝からずっと

「どうしよう!大丈夫かな?怖いなあ。止めようかなあ。大丈夫かなあ??」

と1時間に1回の割合で呟いていた。

 

私たちが予約したのは15:30からのHigh Tea付きツアー。1人140USD。

一番安い午前中のツアーは予約がいっぱいで取れなかった。

15:00に集合場所の高級ホテルThe Royal Livingstone Hotelに到着。

ここで他のツアー客と合流し、簡単なツアーの紹介をした後みんなで小さなボートに乗る。

このホテルはビクトリアフォールズに繋がるザンベジリバーと隣接しており、ホテルの敷地内から川を渡り滝まで行けるのだ。

※この下が船乗り場になっている

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

このボート、10人も乗れば満員の小さなボート。

スタッフ2人含めた12人で乗ると重みで水面近くまで沈む。

そのままボートは勢いを出して進んで行く。

途中スピードがゆっくりになった。

何かと思ったらスタッフが

「ヒッポー!」と叫んでいる。

目をこらすとピンと立った三角の耳と鼻と目が水面に出ている。

それもたくさん。

「カバだ!」

彼らは完全に沈んだりまた水面に出てきたりを繰り返していた。

ボートがさらに進むと見たことのないカラフルで美しい鳥も間近で見ることができた。

※奥に白くビクトリアフォールズが見える

※時折水しぶきがかかる

 

だいたい10分くらいだろうか?

まるでサファリパークなクルーズはあっという間に終わり、ボートから降りると別のスタッフがフレッシュフルーツのウェルカムドリンクで迎えてくれた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

※恐怖心を煽る看板

一息ついた後、スタッフの後に続いて歩くと段々、ゴーと言う滝の音がしてきた。

黒くゴロゴロした岩の道にビーサンが引っかかる。歩きづらい岩の上から滝の下を覗く。

この時期は乾季なので水量がかなり少ない。

今立っている場所は、雨季のシーズンは滝になっている場所らしい。

まるで植物が雨季には川になるスペースを空けているかのように何も生えていない。

水量が少なく鑑賞するには物足りない乾季のビクトリアフォールズだがお金さえ払えばこんな楽しみ方があるのか。

そのまま断崖絶壁まで近づき下を覗き込む。

地球の割れ目の底は今いるところから落ちたザンベジリバーが真っ白な水煙の中で渦を巻きながら両側の高い壁に挟まれてスピードを上げて流れている。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ぽっち「すげー!落ちたら死ぬね。これ!」

ひとり「こわーー!これ以上行けない!」

 

高所恐怖症の編集ひとりは必要以上に怖がっていたが他のツアー客は何食わぬ顔で崖っぷちギリギリに立ちセルフィーや写真撮影に熱心だ。

しかし大自然を目の前に写真を撮ろうとしても、その雄大さや迫力をカメラに収めるのはなかなか難しい。

満足いくカットが取れないのか女性二人組がベストポイントを譲ってくれない。

そうこうしていたら、スタッフが私たちを呼ぶ声が聞こえる。

「先に進みますよー!」

 

ぽっち「やべ、追いていかれる。」

 

集団に追いつくと、どうやらスタッフが何か説明をしている。

 

スタッフ1「この川を泳いで向こう岸まで渡ります。

流れが速いところがあるので滝側には近づかないように。

迂回して進んでください。」

スタッフ2「撮影して欲しい人はカメラを私に渡してください。

1グループ1台までです。荷物はここに置いていきます。」

 

ぽっち「え?道ないの?泳ぐの?いきなり?川に入る心の準備まだ出来てないんだけど。」

ひとり「泳ぐんだ…」

 

プールまでのアプローチに『泳ぎ』が入ってくるとは微塵にも思っていなかった。

 

いきなり現れた川を前の人に続いて泳いでいく。

意外に流れが速い。

流されないようにしないとプールにたどり着く前にこのまま滝壺まで流されて死ぬ。

深くはないけど下はゴツゴツした鋭利な岩なので歩けない。

顔を出して必死に犬かきで進む。

無事対岸までたどり着いた。

川を泳いで渡るなんてまるで冒険家になったみたいだ。

最初の戸惑いは達成感に変わっていた。

わくわくが高まる。

 

川岸から岩の隙間を進み少し行くとまたスタッフの説明が始まった。

 

「ここがデビルズプールです。あなた達はここから飛び込んですぐにむこうに進んでください。」

 

スタッフが言う”むこう”とは川が滝となって流れ落ちる崖っぷちギリギリすれすれのところだ。

先頭にいる3人組のグループに指示していた。

プールにはすでにスタッフが中に入り崖っぷちに座って待機している。

 

スタッフ「あなたたちは飛び込んだら泳いでこっち側に。次の人は向かって左側に。」

 

後ろのグループにも同様に指示をする。

 

スタッフ「あとここには魚がいます。

あなたの足を食べるようにつついてきますが驚いて滝に落ちないように。あはははは。」

 

ぽっち「なるほど。ドクターフィッシュみたいな奴か。ちょっとくすぐったい奴だな。」

 

スタッフ「じゃあ最初のグループから順番に飛び込んでください。

真下は岩なので少し向こう側に勢いをつけて入ってください。」

 

高さ1mくらいの安定しない足場にしゃがみ、両足に力を入れる。

そのまま力強く、でも力を入れすぎないように急に川がなくなっている断崖絶壁の方に飛び込む。

岩に足をぶつけて怪我はしたくないし、立って飛び込むのは勢いがついて落ちそうなのでなるべく低姿勢で入水したい。

ここが一番緊張した。

 

バシャーン。

2

3

ぽっち「うわっ。足つかない!意外に深い!流される。どこかに掴まらないと。」

 

決して流れが速いわけではないが、気を抜くと体が滝側に流される。

人生流れに身を任せて。とは言ってられない。

滝の中にいるスタッフに左に行けと言われる。

少し左に体を避けながら次に入ってくる編集ひとりを持ち手の少ない岩を掴みながら待った。

 

バシャーン。

 

ぽっち「こっちだって。左に行けって言われてるよ。」

ひとり「え?え?こっちって行けないじゃん!落ちるじゃん!」

ぽっち「大丈夫だって。行けって言ってるんだから。

ほらもっと進めってあの人言ってんじゃん。」

ひとり「無理だって!絶対流れ落ちるって!ここじゃダメなの!?」

 

恐怖でパニックになっている編集ひとりはスタッフの指示を聞かず微動だにしない。

他のツアー客までもが手で「左に行け!もっと左!」と断崖絶壁の滝側を指差しながら伝えてくる。

 

ぽっち「ほら流されないよ。この窪みにいれば大丈夫だよ。」

ひとり「こわいこわいこわい!」

 

ツアー客全員がこの悪魔のプールに入るまでそこで待機する。

水深は2mくらいだろうか。

断崖絶壁の滝の始まりから少し身を乗り出し下を覗いてみるが、白い水しぶきでよく見えない。

自分の浮力に逆らいながら全身で自然を感じる。

これ以上身を乗り出すと危なそうだ。

ドキドキもちょっと落ち着いてきた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

その時私の足に何かが当たった。当たったというかものすごくくすぐったい。

何匹もが同時に攻撃してくる。

ぽっち「なんじゃこりゃ!日本のドクターフィッシュと全然違う!」

くすぐったいのレベルがアフリカレベルだった。

口がでかくて硬いからか刺激が強い。

しかも流されないように必死に岩に捕まってる状態だから逃げるに逃げられない。

これは確かに驚いて落ちそうだ。

※編集ひとりの足が食べられている。赤いのは魚のせいではなく蚊に刺されたからだ。

 

スタッフ「これから写真撮影します。あなたのカメラはどれ?」

 

それぞれのグループごとに撮影してくれるらしい。

川を渡る前にスタッフに渡した編集ひとりのカメラを指差す。

ベストな撮影場所に順番で移動するためスタッフの指示に従って狭いプールの中を泳いで移動する。

体がふわーっと浮かぶと同時に滝側に流されるため油断は禁物だ。

またドキドキしてきた。

滝の下を見るのはやめて向こう岸を見つめた。

 

向こう岸というのが正しいのか分からないが、ビクトリアフォールズは真上から見ると大地が裂けた割れ目のようになってるので、

私たちがいるザンビア側のリビングストンと反対側はジンバブエになる。

そのジンバブエ側に20人くらいの団体が見えた。

向こうも私たちを見ている。

「あの人たちおかしいんじゃないの?あんな危険な場所で泳いでいるわ。」

という声が聞こえてきそうだったが手を振ったら振り返してくれた。

 

悪魔のプールは滝の直前に出来た自然の窪みなので、元となる川からこのプールまで少し落差がある。

そこに落ちてくるジャグジーのような小さい滝と、その真反対の断崖絶壁の滝側の2箇所の撮影ポイントで写真と動画を撮ってもらう。

絶壁の上に座ってポーズをとったり、体を乗り出して落ちる振りをしたり、開放的に両手をあげたりとみんなそれぞれ好きなポーズで写真を撮ってもらっていた。

その後は入った時と同じようにグループごとに滑る岩の足場を探しながらプールから上がる。

 

6

※真後ろは断崖絶壁

 

11

また川を泳いで服を着てカメラを受け取り来た道を辿る。

行きは通り過ぎるだけだったこじんまりとした小屋に真っ白いテーブルクロスを敷いた大きなテーブルと人数分のチェア。

High Teaの時間だ。

 

四角い大きな白い皿にミニサイズのハンバーガーやキッシュなどの軽食、

数種類のケーキなどが用意され、それぞれ好きなものを自分のお皿に盛っていく。

オーダーした白ワインと一緒に小さくて上品な食事を楽しむ。

みんなの顔を見ると興奮と安堵が入り混じったような、それとも大したことなかったねとでも言うような、

疲れからなのかなんとも言えないメローな雰囲気を漂よわせながら撮ってもらった写真を確認したりしている。

 

食事後はまたボートに乗り集合場所だったホテルに戻る。

 

時は18時ごろ。

雄大な自然に浮かぶ大きな夕日を背中にオレンジとピンクとブルーが混じったザンベジリバーのキラキラした水しぶきを顔に受けながら、

あれは悪魔の棲む地獄だったのか、はたまた天国だったのかよく分からない夢を見ているような感覚に包まれていた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

▶︎▶︎▶︎

集合場所になっているThe Royal Livingstone Hotelから見る夕日がとても素晴らしかった。

時間がある人は夕日を見てから帰るのがオススメ。

ちょうどこのホテルにいるシマウマたちがガーデンに出てきていた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

※ライトアップされたホテルのロビーやレストラン。いつかは泊まってみたい。

 

○MeLikeで取材させていただいた方々のインタビュー記事はコチラからご覧ください。→http://melike.info/

 

 

 

PROFILE
編集ひとり

旅する休職中サラリーマン

編集ひとり

オーバー40にして、自らのワクワクに導かれるまま、長年お世話になっている会社を休職。Webメディアを立ち上げ、これからの豊かな暮らしを探求するため世界中を巡る旅を慣行中。雑誌『BE-PAL』(小学館)のWeb版『BE-PAL.net』(http://www.bepal.net/)にて記事を不定期掲載中。

ぽっち

旅するアシスタント

ぽっち

MeLikeの日本取材旅の最中に編集ひとりのリュックの中に紛れ込む。世界編からアシスタントとして大活躍する予定。一日の大半は寝ていて、鳥のささ身が大好物。