宮崎県串間市市木にオープン(宿泊は2016年6月中旬から)したTAGIRI HOTEL代表、菅間貴也さんにお話を伺ってきました。
“TAGIRI HOTELのという素晴らしい場所がある”という話は、宮崎のいろんな所でお会いする方からお聞きしていたのですが、
幸運にも先日、取材させていただいたCANVAS編集長、宮原友紀さんに菅間さんをご紹介いただき、お会いすることに!(ありがとうございます!)
これも何かのありがたいご縁。
宮崎市の中心部から南へ車を走らせること2時間弱。
豊かな自然が一層深く色濃くなってきます。
全開の窓から入ってくる風も澄んで、芳しく心地良い。
曲がりくねった道を抜け、もうすぐ到着というところで、いきなり眼前一面に海岸線が広がります。
思わず車を止めて、見とれてしまうほど絶景の石波海岸。
“ハワイのマウイみたい”と言う方もいれば、“南仏のバスク”に例える方もいる。
恐らく、その人がイメージする最高のビーチを想起させるのでしょうか。
一目見て私が思ったのは…、
“こんなビーチ、今まで見たことない!!”
高まる気持ちを抑えつつ、さらに数分。
青々と続く田園の通り沿いに、悠然とした佇まいのTAGIRI HOTELが現われました。
ダイニングを担当する黒田さんは、“世界一の朝食”として知られるbillsのシェフを務めていた方。
衣料雑貨店S&Y WORKSHOPを展開する安田庄司さんと、スタイリストとして第一線で活躍されてきた小園秀穂さん・寿美さんご夫妻がディレクションを務めるインショップTAGIRI HOTEL homeには選りすぐりの良質なライフスタイルグッズが並びます。
プロフェッショナルのこだわりが、ホテル内の随所に感じられます。
スタイリッシュなデザイン、極上のサービス。
でもTAGIRI HOTELの魅力はそれだけだはありません。
TAGIRI HOTELの取り組みには、この地に脈々と続いてきたものを受け継ぎ、次ぎの世代へつないで行くこうとする“思い”を強く感じます。
施設内の天然温泉は、ずっと地元の方々に愛されてきたもの。浴場の佇まいは昔ながらのままです。
内装も、長年愛されてきた民宿元たぎり荘を菅間さんが仲間とDIYで手塩にかけてリノベーションし作り上げたもの。
景観の美しい地方にいきなりリゾートホテルを建てちゃうみたいなのとは全く異なるアプローチ。
過疎化と高齢化が進む農村の風景に新たな彩りを添えるTAGIRI HOTEL。
希望に満ちた未来へと続いていく景色を感じます。
“いつもの生活の中に、少しだけわたしが足りない。
そんなふうに感じるとき。
もう一度、
忘れていたじぶんを
真ん中においた時間をつくってみる。
すると、いつもの風景が、ちょっと温かくなったり、輝いたり、
小さな手触りが生まれます。
纏うこと、食すこと、住まうこと。
人が生きてゆくために必要な、
とてもシンプルな、
この3つのことを感じることができる場へ。
衣食住を考える。というよりは、
それを考えるきっかけが生まれたり、
それそのものを感じることができるようにしたい。
わたしたちTAGIRI HOTELは、
そんな人々の暮らしの中で連綿と続いてきた
生きることに根付いた「なにか」を感じる場として、
新たに生まれ変わろうとしています 。
かつて「たぎり温泉」は、 土地の人々が集い、言葉を交わし、思いを交換し、
からだもこころも癒す場として、共同体の中に溶け込んでいました。
TAGIRI HOTELの「滾り」という言葉は、
まさに、そんな人たちの溢れる思いそのものです。
人と人が、
思いと思いがこの場で交わり、
生きることのぜんぶを「たぎらせる」ことができるような、
そんな場になってゆけたら、と思うのです。”
TAGIRI HOTEL。
単なる宿泊施設としてだけではなく、
ここから何だか素敵なワクワクが“たぎって”いきそうです。
気になるTAGIRI HOTEL代表、菅間貴也さんのインタビュー記事は後日、MeLikeにアップします。
住所 | 宮崎県串間市市木152 |
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電話番号 | 0987-77-0238 |
オーバー40にして、自らのワクワクに導かれるまま、長年お世話になっている会社を休職。Webメディアを立ち上げ、これからの豊かな暮らしを探求するため世界中を巡る旅を慣行中。雑誌『BE-PAL』(小学館)のWeb版『BE-PAL.net』(http://www.bepal.net/)にて記事を不定期掲載中。
MeLikeの日本取材旅の最中に編集ひとりのリュックの中に紛れ込む。世界編からアシスタントとして大活躍する予定。一日の大半は寝ていて、鳥のささ身が大好物。