Quest for quality life through traveling around the world.

Interview

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香港クリエイティブ業界で
活躍する夫婦が語る
海外生活に欠かせない大切なコト


Webディレクター岡本英利さん モデル岡本トモエさん

アジア圏を中心にファッションブランド、ビューティーブランド、大型商業モールなど(都合上具体的な名前は出せませんがかなり有名な会社)のブランディング、デザインを手掛けるWEBディレクター岡本英利さん、そして、広告ポスターやCMなどに多数起用され香港でモデルとして活躍する岡本トモエさんのご夫婦にお話を伺いました。
スペシャルな才能をお持ちの方だからこその香港リア充ライフと思われるかもしれませんが、お二人のお話には、これからの日本人がもっと多様に(豊かに)生きるためのヒントがつまっているようです。

出会いの香港
仕事が広がる香港
運命の場所、香港

まず英利さんからお聞きします。香港に来るきっかけはなんだったんですか?




英利さん(以下H):「東京のデザイン会社で7年働いていました。ディレクターにもなって仕事にも満足をしていたのですが、どうしても新しいことがしたくて会社を辞めようと思い、社長に思い切って相談したんです。これが転機でした。社長から、香港行かない?って言われたんです。


どこか違う場所で働くことも自分が望む新たな試みだったので、海外で働けるのはもってこいだなと。」


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それはいつ頃のことなんですか?




H:「3年半前ですね。2013年。

香港に設立する関連会社の事業を担当する形で赴任しました。


こっちにできるショッピングモールのWEBサイトや広告関係のディレクションなどブランド作りが最初に携わったプロジェクトですね。


当時は東京と行ったり来たりしながら徐々に準備をして、部屋を借りて住み始めることにしました。

それから中国に出張して中国のブランドの仕事に関わったり。

仕事が香港を中心に東南アジアに広がっていきました。」




トモエさんは、英利さんとの出会いがきっかけで香港にいらっしゃったとお聞きしたのですが?




トモエさん(以下T):「仕事や、自分の生活に行き詰まりを感じていたところもあって、彼に出会う前年に、東京で勤めていた会社を辞めたんです。

ちょっと自由な時間を満喫していた時に、ファッションデザイナーの友達が短期で海外での仕事を手伝ってくれる人をfacebookで探してたんですよ。

友達を紹介しようと思って連絡をしたら、結局、私が行くことになったんです。


最初はマレーシアのクアラルンプールに行って、その翌月に香港に来ました。


その友人が現地に友達がいるから、と言って紹介されたのが夫でした。


帰国後も偶然彼が日本に来ることになったり頻繁に会うことが出来て、4カ月後には香港で一緒に住もうということになりました。」




付き合い始めてまだ間もないのに、香港に来ようと思えたの原動力は何なんでしょう?もちろん英利さんの魅力というはあるかと思うのですが。




T:「なんでしょう。愛ですかね…(笑)!」




モデルのお仕事は英利さんのお仕事からのつながりで?




H:「それが違うんですよ。」


T:「香港に来た当時は、まだ結婚してなかったので、ビザを持っていなくて。長期間居ると不法滞在になってしまうので“何かの仕事について、ワーキングビザを得よう!”と思ったんです。

モデル業もビザが出るということで、こっちの事務所に入りました。」




ビザを取得するために、香港でモデル業を再開したってことですか?




T:「そうですね。香港に来たことで、5年ぶりぐらいにモデルの仕事に復帰することになりました。」

↑トモエさんのお仕事の一部。市内の目抜き通りにも張ってあるマスターカードのポスター。

↑中国の銀行のポスター。

逆に日本にずっといたらモデルの仕事をまた始めることはなかったかも?




T
:「やってなかったですね。そう考えると本当に転機って面白いなぁと思います。東京でモデルを2年した後、会社勤めを4年してました。実はその間も、海外で生活をすることにすごい強い憧れはあったんです。ただ当時は会社を辞めるなんて考えられなかったし、辞めて一から一人海外でやっていくなんて、とても実行に移せませんでした。

でも結果、彼の誘いもあって後にこうして海外での生活が待っていたなんて、本当に面白いなと思います。上手くは言えないんですけど、人生の未来ってなんとなく決まってるように思うんです。今の自分にはわからないだけで。」




やってくる運命を自然に拒まず受け入れるじゃないですけど、変に考えるよりも、流れに身を任せたほうが結果OKみたいな感じなんですかね?




T:「そうかもしれませんね。」




初海外生活の香港は慣れないこともありましたか?




H:「もともと僕は潔癖な人だったんですね。

最初に来た時の香港の印象は、臭い、汚い、蒸し暑いみたいな。

その環境を安心して受け入れるまでに、時間がかかりました。」




大丈夫になったのは、何がきっかけで?




H:「周りの人ですかね。親しくなった香港人の友人に地元のご飯屋さん連れてってもらって一緒に食べたりとか。」




地元の友達って、どういうきっかけでできたりするんでしょう?やっぱりお仕事関係で?




H:「ある香港人の親友とは、本屋さんでデザイン書のコーナーで本を見てたらいきなり声をかけられて、それがきっかけで仲良くなりました。

“ここの本屋よりあっちの本屋のほうがいいよ”って教えてくれて。

彼もデザイナーで、名刺を交換して、今もたまに一緒に仕事をしたり。

やっぱり何のご縁もない場所に来たら最初は孤独なんで、どうしても人が大事かなって。

どこに行っても、そういう人が見つかれば何とかなるって思います。」


T:「そういう意味で、こっちの人っていい意味でお節介な人が多いです。日本だったら考えられないような押しの強さで出会うきっかけができたり。」

価値観が多様な場所
香港から
東京について思うこと

さっきの出会いの話じゃないですけど、日本と違うなと感じることは?逆に、こちらでの生活を経験して、東京の暮らしについて感じることは?




H:「香港は東京都の約半分ほどの狭い所に様々な国の人が集まっていて、言語も文化も多種多様ですね。なので道行く人の生活ルールや許容範囲も本当に多種多様で。そういう意味では東京や日本にある“良い”という価値観って、実はすごく画一的で一方向なものだったんだなぁと感じるようになりました。」




これはしちゃいけないとか、これはしてもいいとかって幅が東京は狭い?




H:「そうですね。例えば東京だったらちょっとでも迷惑をかければ人から変な目で見られる空気感がありますよね。それがすべて悪いこととは思わないけど、こちらではそういう重苦しい空気がなくて。みんな気にしないんですよね。楽なんですよ。」


T:「私は地元や東京にいる時は、人の目を気にすることが全然苦じゃなかったんです。むしろ人の目を気にすることをストレスとも感じてなくて、当たり前だよね?ぐらいに思ってました(笑)。


だからこちらに来た当初は、あまりに街の人が自由すぎて周りのことを気にしないから、いちいちイラだってました(笑)。」


H:「そうだね(笑)。」


T:「でも、前だったらイラだってたことも、気にならなくなりました。慣れではなくて、考え方が変わったんだと思います。人のことを気にしないことのメリットが今になってわかりました。

例えば、東京ってすごい暑い日に長袖着てたら、“え、あの人長袖着てるね"なんて指を差されることになりますが、こっちは誰が何着ててもみんな意にも介してないんです(笑)そういうなんてことない自由さが、健全というか精神的に東京より健康的な街だなぁと思ったりします。」

↑香港の繁華街、中環の町並み。

↑香港の電気街、深水埗(シャムスイポー)で。

東京の常識は、世界的には決して常識じゃないというか?




T:「それはありますね。私は地方出身で、もともと東京にも憧れがあったんです。だから東京に来てからは東京のいろんな暗黙のルールってすごーい!って思ってたところはあったんですが、それも一つの東京のローカルルールだったんだなぁと思い知らされました。

ただ、みんなが東京の暗黙のルールに則って、あんなにも平和に物事が回っているところはいい面も悪い面も含めて本当にすごい街だなぁと改めて思いますね。

もちろんまた違う国に行けば新しいルールがあるんでしょうけどね。」


H:「“東京”という街のブランディングをみんながやってる感じがするよね。一つの方向に向かってみんなが秩序を作ったり守ってるところは東京が世界でも洗練された街と言われる所以だと思う。」




メリットでもあり、ケースバイケースでどっちにも取れるってことですよね。




H:「魅力でもありストレスでもあり、ですね。」

日本の働き方との違い①
仕事時間以上に
大切なプライベートタイム

香港の働き方って東京と比べてどうですか?




H:「1日の仕事の流れでいうと、僕の場合で言えば東京の頃よりは楽ですよ。それというのも、香港はオーバーワークする文化ではないですからね。欧米人も多いせいか、まず第一に自分の生活のバランスを大事にしてる人が多いですね。」




まずはプライベートを大切にする?




T:「そうですね。バリキャリ金融系の女性も珍しくないのですが、SNS見ててもみんな夜や週末は楽しそうに生きてるなぁって思います(笑)。バリバリ働いているし、ワーカホリックな人もいるけど日本みたいじゃないよね?会社のためというよりあくまで自分のキャリアアップを第一に考えて働いてる人が多いと思います。勤労第一主義じゃないというか。」

H:「そうだね。強要される文化ではないよね。僕のいるクリエイティブ業界でも、クリエイターは夜遅くまで仕事をしないといけないみたいな文化は全くないですね。夕方でサクッと終えて帰る人が多いです。もちろん業種や会社によってはあるんでしょうけど。」


 


特に大変に感じるのはどんなところですか?


 


H:「デザインの仕事面で言うと、さっき言ったように香港は人種も文化も多様なので、クライアントの求める正解を見つけるのが大変ですね。

中国の人が気にいるデザインと、香港の人が気にいるデザインと、台湾の人が気にいるデザインと、、、って考え出すと、ゴールを見つけるのにちょっと一苦労しますね。

東京に住んでれば東京の普遍的な価値観があるので。東京で好まれる洗練さとか、“これがおしゃれ”という感覚がわかるじゃないですか。ここは価値感や文化背景が多様なので大変ですが、ここで仕事をすることで自分の文化圏が広がるので、そういう意味では大変な分、自分の成長につながると思いますね。」


 


モデルのお仕事についてはどうですか?




T:「モデルも、面白いぐらい日本と違って最初は慣れるのが大変でした(笑)。事務所とのやりとりもオーディションの受け方も、いろいろ違ったので。」




オーディションはどんなところが?




T:「オーディション会場には誰もいなくて、ほぼすべてカメラだけでのオーディションなんです。日本では大体クライアントやカメラマン、監督さん達の誰かはいるのが普通だと思ってたので、これには驚きでした。実物見ないで決めちゃうんだ!みたいな(笑)。

私は東京と香港での経験しかないので、もっと広く海外でモデルをしてる方はまた色々あると思うんですけどね。

でも、日本と比べたら雑な部分もあるかもしれないけど、それでもこちらではちゃんと回ってるんですよね。最初はこんなに雑でもちゃんと撮影は進んでいくの?とおっかなびっくりでした。ちゃんと進むんですよ(笑)。」




↑トモエさんが出演されているCMの動画。merci chocolatesのCM。




↑シグナ保険のCM。




↑iPhone7のCM。かなりメジャーどころのお仕事をバリバリされていて、大活躍されています!

撮影の現場も?




T:「そうですね。現場によっては衣装がしわくちゃだったり、ヘアメイクさんが撮影の様子を見てなくて全然直しに来なかったりなんてこともあります。呼ばないと直しに来てくれないので、私も負けずに呼ぶようになりました。でも“時間だからもう帰るねー”なんてこともザラです(笑)。」




現場以外にも日本との違いはありますか?




T:「あと大きく違うところで言えば、オーバータイムの制度かな。これは海外だと普通にあるみたいですけど、決まっている撮影時間を越えたらギャラに超過料金が発生する制度なんです。

日本では何時間かかってもギャラは固定なので、これは驚きでした。ありがたい制度ですね。

他にも事務所とのやりとりは完全にメッセンジャーが多かったり、モデルと掛け持ちして他の仕事もしながら活躍しているモデルさんも多くいて、全体的にモデルに自由な風土があるイメージです。」

日本の働き方との違い②
ジョブホッピングは当たり前
お金に実直な働き方

その他、こっちの働き方で日本と違いを感じることってありますか?


 


H:「香港の働き方は、ジョブホッピングが当たり前なことですかね。転職を繰り返すことを意味する言葉ですが、職を変えることは決して悪いことに捉えられず、むしろ“経験がある”とステップアップにも繋がるようです。」


T:「この前、口座を開いてくれた銀行のお兄さんに、前の職業を聞いたらアパレル業に就いていたらしく、でももう銀行の仕事も辞めるみたいな話をしていて。

辞めて何をするか聞いたら、また違う仕事に就きたいって言ってました(笑)。」




自由すぎますね!(笑)




H:「むしろ色んな所で経験した貴重な人材っていう評価になるようです。」


T:「面白いですよね。あと基本的に働く側も強気ですね。雇用主と、働く人の関係が対等で、働かせてもらってるみたいな空気感はほぼないと思います。それとお金にすっごい率直ですね、こっちの人は。この仕事の方が給料がいいから会社を移るとか、よく聞きます。端から見ててすごく気持ちいいくらいです。」


H:「自分の働きに見合った給与や昇給がないとすぐやめて他に移る風潮はありますね。でもそれだけ自分の仕事に自信を持ってる人も多いということだと思います。」




例えば日本は、新入社員は辞めたいと思っても3年頑張れみたいな風潮がありますけど香港はある?




T:「絶対ないと思う(笑)。」


H:「その良し悪しはあると思うけどね。社会人になったら、会社のルールを知るっていう意味で“3年やってみる”というのは必ずしも悪い風潮ではないと思うけど、香港にはなさそうですね(笑)。」


T:「確かに、今、私がいるモデルエージェンシーには勤続10年越えのマネージャーさんが何人かいて、やはり信頼とか評価の面では高いのかな。日本みたいに何が何でもとりあえず3年ということではなく、あくまで環境にもよると思うけどね。」

H:「日本でももう崩れてるけど、終身雇用の文化については信じられないみたいで、“どういうこと?”って聞かれたりしました。」


T:「あとは新卒採用制度も日本と違いますね。昔、人事部の新卒採用をしていたんです。でもこちらには新卒採用という制度自体ないそうなんで、ひとつのポジションに経験者も新卒も同時に応募してくる。一応、会社によってニューカマーの採用枠みたいなのはあるらしいのですが、基本は経験者も未経験者もみんなで争うっていうのはどんな仕組みや評価制度で採用を決めるのかすごい興味をそそられます。」

↑石畳の坂道で有名なポッティンジャー・ストリート。

H:「新卒の子もガンガン強気で行くんだろうね(笑)。香港の若い子ですごいなと思うのは、金融の国だからなのか、みんな金融知識があるんですよね。」


T:「日本だったらあんまりそういう話しないもんね。

だけど若い子でも普通に投資の商品を買ってたりするし、お金に対してポジティブなんですよね。お金を稼ぐことに対しても超アグレッシブ。“将来絶対金持ちになってやる!!”ってイメージで生きてる感じが伝わって来ます。影響されてきてる?(笑)。」


H:「僕たちも勉強しないと(笑)。」




日本の仕事のスタイルも世界的に見ると決してスタンダードではないってことですね…。色々学ぶべき点も多そうで、考えさせられますね。

海外が当たり前の
環境に身を置いて
広がる世界観

将来、思い描く理想の暮らしって東京にいた頃と変りました?




T:「私はすごく変わりました。先ほどと言った通り、東京にいた頃はしばらく東京に住むだろうなぁ〜とぼんやり思ってて、特にはっきりした理想はなかったんです。

でも、こっちに来て、“海外って楽しい!!”と思ってからは、やはり理想の生活は“に出たい時に出れる生活”ってすごいいいなと思うようになりました。

それは香港の狭さや、香港人の友達があまりに当たり前に海外に旅行に行くフランクさにも影響されているのかもしれません。だってね、香港の旅行なんてって国内旅行はないんですよ(笑)!全てが海外旅行。しかも東南アジアだったら日本の国内旅行よりもだいぶ安く行けるんです。だいぶ生活の中に旅が入り込んで来たと思います(笑)。だから、理想の生活も変わりましたね。」


 

 ↑香港島と九龍両方の夜景が楽しめるスターフェリーの乗船所にて。

国内旅行の感覚で海外に行く感じですね。


 


T:「その通りですね。あと香港内には大学は4つしかなくて、大学進学の際に当たり前のように海外の大学が選択肢に入ってくるそうなんです。日本の“海外の大学へ進学!”という感覚とは違うんだなーと勉強になりました。本当に香港の人にとって、海外が近いっていうか。

今はもう結婚したので彼の仕事次第ですが、私はまだ他の国でも生活してみたいなーと思ってます。」


H:「僕も最初から香港に来たくて来たっていうよりは、海外で働く最初のチャンスがたまたま香港だったというタイプなので、今後のチャンス次第では他の国に行くのもいいなと思うようになりましたね。」


 


英利さんもさらに?




H:「幸せって何なのかは人によるけど、僕達らしい生活ができて、ちゃんと仕事ができて稼げて、仲間もいてって場所であれば…。あ、ご飯も美味しくてね(笑)。そういう場所であればどこでも暮らしていけると思います。」


 


日本に帰りたいと思うことはないですか?




H:「なくはないです(笑)。逆に言えば、日本で、今満たされているような刺激や好奇心が満たされるなら良いのかなとは思います。」


T:「よく話すんですけど、もし日本に帰るのであれば、東京じゃない所も全然ありだよねって。ちょうどMeLikeがクローズアップしているような地方の魅力ある都市もありなんじゃないかと。

彼の地元が四国の愛媛で、私はすごい好きな場所なんです。まだ本当にこれからのことがわからない夫婦なんですが(笑)、日本の地方都市にも、楽しく過ごせる可能性がたくさんあるのかなって思います。」

海外に出て損はない!
こんなに海外に行きやすく
なっている時代はない

これから暮らしの選択肢のひとつに海外を考えてる方にアドバイスがあったら。




H:「僕たちもまだ海外1カ国目なのでアドバイスできる立場か分かりませんが(笑)。海外に出るのには難易度のレベルがあると思うんですよ。

どの国に行くのか、知り合いがいるのか、その文化に馴染めるか、言語力やコミュニケーションは大丈夫そうか・・・などなど。幸せにその地で暮らせるかどうかは、そう言った不安や疑問をどれだけ解消“出来る!”と思えるかポイントだと思います。どれだけ英語ができても1 年でやっぱり帰りますって人もいるので、言葉だけの問題じゃないんでしょうね。でもどれだけ不安でも、海外で挑戦したいと思った以上は、トライして損はないと思います。人生の中でそういう経験ができるってとっても貴重だし、今の時代だからこそ、気軽にできることもありますから。」


 


今の時代っていうのは感じますか?




T:「感じますよー!やっぱりネットの存在は大きいですよね。

私は何か海外生活で困ったことがあれば、悩む前に“インターネットに答えはほとんど載っている”と思うようにしています。今度、南米に行くのですが、“ブラジルの空港で乗り換え時間90分って、本当に充分なのか?”なんていう誰に聞いたらいいかわからないことも、ネットではどこかに答えが出てくる。答えが出なくても、答えを知ってそうな人を探せたり。答えは90分でなんとかなりそうでした(笑)。

日本語で答えがなさそうな時は頑張って英語で探したり。もっと英語が理解できればこんなに悩まなくて済む事がいっぱいあるのになと思うことも多いので、私は英語は必要だなぁと思いますね。」


H:「ただ今はもうGoogle Translateもすごい進化して、カメラをかざすだけで英語が日本語になったりするし、もう技術の進化がすごすぎて“英語が出来ないから…”なんて何の理由にもならなくなる時代になっちゃうんでしょうか?(笑)

他にも簡単に通訳出来るアプリもあるしねぇ。聞いた話だと日本の定食屋のおばちゃんが、最近、外国人のお客さんが多くて注文のやりとりに困ってたんだって。その息子さんが、喋るだけでダイレクトに翻訳してしゃべってくれるアプリを教えてあげたら、そのアプリのおかげで外国人のお客さんとスムーズにやり取り出来てるらしいよ!“帰りは返却口に戻してねー”って(笑)おばちゃんすごいよね。」




AirbnbやUberなど、使ってみると楽で便利なアプリは、今たくさんありますもんね。




T:「ありますね。便利だよって聞いても、使わない人もいます。そのアプリを使ったお母さんは、それだけ行動を起こす気力というか前向きな意欲があったんでしょうね。

海外に出るか迷ってる人に私たちが出来るアドバイスは本当にないと思ってて、気持ちが閉じてる時にオススメだから頑張ってーって言われても、“ああ、また今度ね”ってスルーしがちだと思うんですけど、気持ちが前向きにやる気になってる時って、言われなくても行動してみようってなるじゃないですか。そのタイミングってとても大きいなって思うんですよね。だから今の時点で自分で費用や準備とか調べたり、そういうことができてる人って、もうその時点でおそらく心のどこかで行くって決めてる人なんでしょうね。そんな人に私たちがアドバイスできることは…。なんでしょう?うーんやっぱりありません(笑)。

だって私なんて言い方変えれば男追っかけて来たようなもんだからね(笑)!?」




愛ですからね(笑)!




T:「今思えば男を追っかけてきたアラサーの女、家無し、金無し、職無し。みたいな(笑)。かなり痛いと思うけど、でも当時は迷いが本当になかったから。

浮かれてたんでしょうね?(笑)」




浮かれですか!?




H:「肝心なことは浮かれかもしれないね。海外で仕事するって、すげーかっこいいことしてんじゃないの?みたいな自分のモチベーションを高めることが重要かもね。多分色んな人に相談したら、“それってかっこいい”って言われることもあるから、それでどんどん気持ちをあげてって。」




わかります、MeLikeの取材旅も始まりはそんな感じだったかもしれません(笑)。




T:「止めてくる人もいるけどね。海外にいる友達に聞いたらやっぱりみんな止めてくる人はいたって。」


H:「まぁね、いるよね。でもその引き止めとか不安をスルーできるぐらいの浮かれを作ればいいんだよね。

絶対不安はあるから。あと味方作るのも大事だよね。

日本に帰ってこれる場所を作るっていうのも。帰ってきたらいいんだよって言ってくれる人がいれば大丈夫。」


T:「うん。浮かれってやっぱ大事かもしれない。」


H:「…結論、浮かれです(笑)。」

↑香港の百万ドルの夜景をバックに。

最後は“香港で浮かれ夫婦に会ってきた”みたいなノリになってしまいましたが(笑)。

ご本人達は照れで“浮かれ”とおっしゃってましたが、つまりは“愛”。

楽しいこと、わくわくすることを追求したら、その先に理想の生活が待っていた。

それが国内なのか海外なのかは人それぞれなのでしょうけれど、“豊かな暮らし”のきっかけは、究極“愛”のある生活の実現にあるのかもしれません。

ちょっと口に出すのが小恥ずかしいようなそんなフレーズがお二人を見てると自然に思い浮かんでくるから不思議です。


そして、西と東、古き良きものと新しいものが交じり合い多種多様な文化が形成されている香港。そのスタイルを地でいくような暮らしぶりのお二人。ポジティブでハッピーな彼らを訪ねて多くの友達が香港にやってきているようです(私達も大変お世話になりました!)。

彼らのポジティブ&ハッピーさこそ、今の日本人に必要なマインドなのかもしれません。

お二人のアジアでのさらなるご活躍に今後期待が高まります!


飲茶

Profile

Webディレクター岡本英利さん モデル岡本トモエさん

Webディレクター岡本英利さん モデル岡本トモエさん

英利さん(左)/198586日 愛媛県出身。

中学在学中より、趣味でウェブサイト作りを始める。


大学在学中より、ウェブデザインや映像、音楽制作の仕事を開始。


2007年 卒業後、東京の有名クリエイティブエージェンシーに入社。デザイナー・アートディレクターとして数々の作品に携わる。


2013年、香港での新規クリエイティブエージェンシー立ち上げに伴い、香港へ移住。アートディレクターとして設立から携わる。


2017年、現在、香港・東京間での新規事業立ち上げを行う。



トモエさん(右)/1984
1126日 愛知県出身。


高校在学中よりモデルとして活動を始める。


2008年、上京。モデル活動とともに塩谷瞬主宰アクターズクリニックにて芝居を学び始める。

2010
年、ミスユニバース2010 セミファイナリスト。モデルを引退。

2010
年、大手IT系企業に入社。ソーシャルメディア部門での業務や採用業務などに携わる。

2014
年、退職後、知人のファッションブランドのショーを開催するために、アシスタントとしてマレーシア、香港へ。香港で夫 英利(氏?)と出会い、香港へ移住。モデル活動再開。

2016
年 入籍。現在も香港生活を続ける。