
Interview
今、注目のライフスタイル誌
『CANVAS』編集長に聞いた
“これからの豊かさ”
移住するきっかけは、何だったんですか?
「東京という生活圏から一度出てみたかったんですよね。
東京のことを自分が知ろうとしていなかったのもあったんですが、自分の知ってる範囲内で生活する事に飽きてしまった。
多分、一回、視点を変えたかったのかな。
自分の中でカルチャーショックが欲しいというか。
東京にいて、自分の視野に収まる範囲でまとまっちゃってる感じがしたんですよね。
だから一度、自分の知らない場所に行ってみたいなと思って。
東京では週末は必ず海に行ってシェアハウスに泊まったりしてて。
平日5日間の仕事をどうやってこなすかさえクリアできれば、どこにいても生活できるなと思い始めたら、東京に住む必要性を感じなくなってきたんですよね。
人生一度きりだし、東京だけでなく他の所にも住んでみたいって気持ちが大きくなって、どうせ行くなら本州を抜け出して!という感じですね。」
何でまた、宮崎に?
「最初、福岡の糸島を移住の拠点に考えていたんですよ。
福岡は、食が充実してて美味しくて、都会と自然との距離感もいいなと思って。
それで一度下見をしに福岡の糸島に行ってみたんですが、そこはカルチャーが既にできあがっているんですよね。
ここで私たちが何か新しいことをしようと思っても、お邪魔しますって感じになってしまうというか。
自由気ままに、新しいカルチャーを探して暮らす、みたいなことができないなと思って。
その帰りみち、主人のサーフィンの趣味に付き合ってたまたま宮崎に立ち寄ったんですが、バイパスのパームツリーがダーっと並んでるのを見た瞬間に、あ、ここだなと思いました。」
↑宮崎県、宮崎市内から青島海岸へ向かう国道220号沿いのパームツリー群。
「抜けが全然違う。空気が違う。それから何よりも人が素晴らしかったんですよね。
宮崎で最初に出会った人たちが本当にいい人たちで、私たちの考えを純粋に真摯に受け止めてくれて。
いつでも来てね、待ってるよって、受け入れてくれたんですよね。
最終的な移住の決め手は「人」だなと思いました。ほんの2日間の滞在だったんですけれど、きっとここだったら私たちもやっていけるって思ったんですよ。」
どんな方にお会いしたんですか?
「とても感度の良いセレクトショップのオーナーさんや、介護施設を運営する若いサーファーの社長さん。
そして、橋口恵美子さんという女性ががいらっしゃるのですが、彼女は再雇用のための就職支援の学校を経営しているんです。
かなりのやり手な方なのですが、ものすごく心が広くて優しくて女性らしくて可愛らしくて。
宮崎の風土にぴったりな方で。
こんなに女性が女性らしく活躍できる場所ってあるんだって思って。
その点でも宮崎に魅力を感じました。」
仕事の上でも、宮崎に魅力を感じる点は、どんなところですか?
「私は、アウトドアウエディングのプロデュースもしているんですけれど。
宮崎は、アウトドアを楽しめる環境がいっぱいあって、シチュエーションにはこと欠かず、思う存分できる醍醐味がありますね。」
めっちゃ楽しそうですね。
「楽しいですよ。
正直、本を作るのも楽しいのですが、締め切りがあって、その時はう~ってなるじゃないですか。
でも、ウェディングって人生最大の幸せ事ですから、携わっている最中ずっと私も幸せでしかないんですよ。
なので何の苦労もないんですよね。
本作りが私のメインワークだとしたら、ウエディングプロデュースはまさにライフワークです。」
↑2016年5月15日に宮崎県延岡市北浦のビーチで行われた『CANVASウエディング』の様子。
現場は施工スタッフの方もいらっしゃるんですか?
「そうですね。
全部、オリジナルのオーダーメイドウエディングでやってるので、地元の工務店さんに頼んで作ってもらいます。
外からの視点によるアイデアを、地元の人に叶えてもらうコミュニケーションが楽しいです。」
↑『CANVASウエディング』の施工スタッフの方々。ウエディングアーチを製作中。
宮原さんは一言も、“地域創生”なんて堅苦しい言葉は口に出しませんけど、宮原さんのやられてることは、結果、地域を元気にしていますよね。旦那様がディレクションする『AOSHIMA BEACH PARK』も、閑散としたビーチをリブランディングして活性化してますし、端からみたら、それこそがイマドキな地域活性化ですよね?
「地方に限らず東京にしろどこにも当てはまる話だと思うんですが、日常にこぼれ落ちていることを、ほらこんなに面白い事あるんだよって誰かがすくい上げると、それを知るきっかけになって、そこに陽が当たると思うんですよね。」
↑『AOSHIMA BEACH PARK』の様子。統括ディレクターを務める旦那様の宮原秀雄さん(左)。宮崎市役所の方と地元のレジェンドサーファーの方との宮崎ならではの素敵な1コマ。
地域活性化とか、地方創生とかいうと、男目線というか、頭でっかちになっちゃってる感があるんですが、宮原さんたちの取り組みは、おしゃれだし、自然な感じで楽しそう。
「物事を論理的に語るより、実際に来て、使って、感じてもらうという提案で良いんだと思うんですよね。
最終的にストーリーを伝えたいのはもちろんなんだけど、どうしたら人が直感的に惹きつけられるように見せられるかを考えるのが私たちの命題だと思っています。」
東京のファッション最先端を見ていた宮原さんは今、地方の宮崎で体験し感じることにも楽しさを見出しているようですが、そういった価値観のシフトにつながるきっかけがあったんでしょうか?
「何だろう?でも震災は大きかったと思います。
あの時、一瞬、本を作ってる人は誰しもが思ったと思うんですよ。
私たちのやってることって意味があるのかなって。
ずいぶん悩みましたけど、最終的には、エンターテイメントだって人に生きる力を与えることができるんだって、その中で徹底的に生きていこうって決意しました。
だけど、分かる人だけに分かってくれればいいって感じで、あのままそこだけにいたら、きっと周りをもっと見れなくなってたし、人に生きる力を感じてもらえるようなエンターテインメント作りからは離れていってしまっていたと思うんですよ。
素敵なものやイケてるものを作り出していくために、東京はなくてはならない存在だし、すごいパワースポットだと思うんですけど、東京の中でもさらに局地的な場面でしか動けていなかったし、その中での価値観だけに捉われてしまっていたなと、今では思うんですよね。
その狭い世界だけじゃなく、そこにも足を踏み込めるし、直接的にはそことあまり関係しない“地方”の時流にもきちんと関わりを持てる人でいたいと思ったんですよね。
理想のライフスタイルを机上で描くのではなく、自分で実践して、リアルで調和したライフスタイルの本質に触れてみたいというか。
だから、視野を広げて自由に色んな場所を行き来できる編集者になりたいと思うんです。」
仕事に対するあり方にも変化があったんですね?
「東京中心の仕事も面白いから、徹夜しまくって楽しんでましたけどね。
派手な人たちや面白い人たちが有象無象にいる世界ですから。
それだけエネルギーがあるし、物事がスピーディに動いてくし。
でも、私の中でもう少し、スピードはそのままに、もう少し考えの枠を広げたいと思ったんですよね。
そうして、拠点とする場所を東京だけじゃなく宮崎にも構えたら、気づいたんですよ。
地方にも面白い人たちが無限にいるんだということに。
例えば女子向けに“ノマドワーカーが増加中!”とか“週末農業がキテる!”とかいうタイトルで一過性の企画をメディアでやったとして、それが一瞬爆発的に話題になったとしても、本質的じゃないなと思ったんです。
その物事を表層的に自分の周辺の小さい世界でしか語ることができなかったら、おそらく、それを実践している人やそれを受けいれている地域の人たちと対面したって、彼らときちんと会話できないと思ったんです。
もっと知識と経験を重ねて、取材対象と対等に会話したいなと。
それで、自分のことをもっと掘り下げていくのであれば、一箇所に留まってちゃいけないなって思ったんですよね。」
一見、東京には最先端の情報が集まっていて、濃厚な体験、経験ができるように思われるけど、実は必ずしもそうではない…。確かに、ある部分は突出してるかもしれないけれど、食とか健康とか生活の本質的な事に関しては、意外に薄っぺらかったというか…。
「そうですね。
ただ、キャンバスの1号目って、思ってたよりも反響が大きかったんですよ。
私自身、都会の中でひそかに捜し求めていたもの、自分の中の理想像を誌面上に創り出したと思うんですよ。
きっと同じ感度の人たちが、“あ、そうだよね!”ってことを感じてくれたと思うんですよね。」
正に私もその一人です(笑)。
すごく内容に共感したし、憧れを感じました。
「その後も自分の考えに沿ったものを作り続けてはいるんですけど、私が、だんだん東京の世界から少しずつ身を剥がしていって、自然の多い生活に寄せていく中で、その辺の感度が薄れていったらいけないな、とも思うんですよね。」
生活の本質を貪欲に求める感覚ですか?
「そうです。
東京の中で枯渇して理想を求めて作ったら、それっぽい本ができるけど、リアルじゃない。
じゃあ、求めてるんだったら自分がその世界に入ればいいと思って、移住してこっちの生活に身を投じたら、ちょっとそのへんの感覚のバランスが変わってきたのかなって気がしてます。
1号目はね、いわゆる言ってたのが…、」
“今の気分と本質的な豊かさ”ですよね?
「そうですね。
これまでは“今の気分”と“本質的な豊かさ”を分けて考えていたんですが、分けること自体ナンセンスな気がしているんですよね。
今の気分を楽しむことも本質的な豊かさだし。
要は、生きる上で必要なコアな部分と余白の部分を備えた、そんな本を作ることがこれからの課題のような気がしてます。
」
その解答に至る経緯として着手されたのが、インスタグラマーたちがお勧めする東京の隠れ家的スポットをまとめた『THIS IS MY TOKYO』ということですかね?
↑『THIS IS MY TOKYO』¥1200(税抜)。主婦と生活社より好評発売中!
「こっちに来て、改めて客観的に東京を見るようになって、あれ?私、東京の事知らなすぎたかもしれないって気づいたんですよ。
ずっと住んでいたにもかかわらず。
以前は港区に住んでたんですけど、港区と渋谷区しか動いてなかったんですよ。
しかも同じ店しか行かないとかね。すごいもったいなかったなと。
それなのに今、宮崎で私が自分の地域を愛そうみたいな事を言っても、以前、自分の地元を愛そうともしてなかったのに、何かおかしくないかなと思って。
一度、自分のいた東京をきちんと振り返りたいなと思ったんですよ。
で、これを作ったらもう本当に出てくる出てくる。
自分の足では行けなかった所に人が行って、リアルに、いいよって言ってるものがインスタグラムに上がってるじゃないですか。
ガイドブックって今まで一方通行な感じがしてたんですけど、これはインタラクティブというか。言い方を変えればライターさんが無限にいるというか。
声をかけたら多くの人が是非使って欲しいと参加してくれたんですよ。
みんな個人一人一人に発信力があって、それを無駄にするのはもったいないじゃないですか。
編集者が、いっぱい情報持ってる人をUFOキャッチャーみたいに掴みにいってた今までの編集スタイルとはちょっと違うと思うんですよね。」
情報発信者と対等な位置に降りる?
「私が下の立場かな。
私が受け皿となって、やれたらいいと思ったんですよね。
この本は、私の編集の仕方、スタイルを考え直そうって思ってやってみました。
もっと裾野を広げる編集のスタイルにシフトしたいなと思ったんです。
そうすると自分の中の偏見がなくなって、価値観が変わるし、新たな発見がある。
この一冊を作って枠が広がった感じはします。」
宮原さんがそんなことをおっしゃるなんて、この本は熟読しなきゃですね。
「そんな大それたものでもないんですけど。
それでもやっぱりすごいです。各人の発信力が。」
(2016年)10月31日の発売が待ち遠しい『CANVAS』4号はどんなテーマをお考えなんですか?
「今CANVASの道標となるキーワードは、“もっと自由に、もっと曖昧に”って事なのかなと思います。
自由って、自分の家族だったり、立場だったり、責任がある状況の中で、外に求めていくから面白いんだと思う。
相反する中でバランスを取るというか。
でも、それをなかなか実現できてない世の中であると思うんです。
主婦業やママ業メインの人が、展示会やレセプションに行ける機会があっても良いと思うんですよ。極端に言えば。
サラリーマン勤めの人たちが、部活動のように社外でチームを作って、何かジョブを生んでも面白いと思うんですよ。
日本に住んでいる人たちが夏だけ、海外に住んでもいいと思うんです。
もっと人が流動的に動いて、出会い、調和して、離れて、また新たに出会い…と、日常的に生活スタイルが様変わるっていうような世の中になったら面白いかなと思うから。
そういう細胞分裂のような、循環するような世の中って面白くない?という提案をしたいなと思ってますね。」
雑誌『CANVAS』以外に、今、新たに取り組まれていることはありますか?
「『THIS IS MY TOKYO』の2冊目をリリースする予定で、次は、“海外のあの島”。
日常の外に出る楽しさを、本という見える形で提案していけたら良いかなと思いますね。」
宮原さんは、結構、旅がテーマになってますかね?
「それはありますね。Life is a journey.
いつも、旅するような心で生きたいなと思います。
日常や社会の秩序とバランスをとりながら、ですけど(笑)。」
じゃあ、日本中を取材して旅している『MeLike』はイケてますね?(笑)
「イケイケですよ。アドベンチャー号ですよ。すごくいい。
旅は一番の自分の気づきになるというか。
絶対に価値観とか変わって帰ってくるじゃないですか。
そして不思議と帰り際にまたどっかに行きたくなってる。
その繰り返しなのは、きっと自分の中でアップデートがされるからだと思うんですよね。
実際にフットワークいい人たちが多くなったら、価値観がすごく広がって、社会はもっと面白くなると思うんですよ。」
↑異国への旅を想起させる夜の『AOSHIMA BEACH PARK』。(2016年度は会期終了しています。
有名な起業家とか、それこそスティーブ・ジョブズとか旅人が多いですよね。イノベーションを起こす人になぜ旅人が多いか考えたんですけど、旅って大変だけど自由で。そうすると旅の最中に自分の理想が見えたり、実現できたりする。
でも旅は結局、旅で。本来の自分がリアルに生きる場所に戻った時にすごいギャップを感じる。その理想と現実のギャップを埋めようとした結果が世の中にイノベーションを起こしていくのかなと。
「わかります。そうなんですよね。
価値観が変わっていくことを自分の中でも解消する事もそうだし、隣の人にこういうのあるよ知ってる?って伝えていくのが彼らの役目っていうかね。
彼らっていうか私もそうなんですけど(笑)。
宮崎に移住して1年間で感じた、“もっと自分のいる地域をよく見よう”っていうメッセージを発信する事にはなったんですよね。
だからこそ、東京を再度見直して『THIS IS MY TOKYO』が出来上がったっていうのもあるんですけど。」
一度、外に出ないと見えなかった?
「見えなかったですね。東京にずっといたら作ろうとも思わなかったですね。
地方に拠点を移すことは、もはやかつてのスローライフではないし、ドロップアウトでもない。
もし私が東京に戻ったら、やっぱり帰ってきたんだっていう人もいるかもしれない。
でも、私の中で宮崎に来たのもこれがタイミングだと思うし、東京に拠点をまた移したとしてもそれがタイミングなんだと思う。
人生という旅路の中で、少し長い間、地に足をつけて暮らしてみたい場所や人に出会えた、ということ自体が、大切なんじゃないかと思うんです。
だから、その時その時で、自分の好きなように“ライフスタイル=生き様”を選びとっていけたらいいなって思うんですよね。
選びとるんだけども、その代わりに、一回選びとった場所の事は、ものすごくよく見て、自分で理解して、人に魅力を伝えていくみたいな事ができたらなと。どこにいても、その場所に触れる時間を大切にしたいです。」
自分のふるさとをたくさん持てたらいいなみたいな。
「そうかもしれないですね。楽しいですよね。その方が。
それから、きっと、人が好きなんですよね。
固執をするとかではなくて、人のスタイルが好きなんです。
色んな人の側面を見て、面白いなって刺激をもらっていきたい。
あまり執着はしないで。」
依存してないってことですかね?
「そうかもしれませんね。『CANVAS』が毎号フリーランスの人たちで作られている様に、ドラゴンボールのようにチームを組んでまた離れてみたいな。
でもそれぞれ違う動きをするから、またみんなたくましくなって帰って来るぞみたいな(笑)。
旅するアウトドアウエディングっていう副題の通り、ウエディングもそうで。
じゃあ宮崎でやるならこの人たち、だけど軽井沢でやるんだったらこの人たち、みたいな。
結局、旅する雑誌でありたいし、旅するウエディングでありたいし、旅する人生でありたいんですよね。」
そんな宮原さんの考える、これからの豊かな暮らしとは?
「目の前のことに依存しない、ということですかね。
どんな物も一生手の内には貯めておけないんですよね。
新しいものが入ってくれば、何かは溢れる。
何でも、いつかは離れていっちゃうものだから縛る事はできないと思うんです。
自分のiPhoneだって、家だって、家族だって、いざ無くなる時は無くなる。
だからこそ、今この瞬間の本質的なつながりを意識したい。
そうしたらすごい豊かに暮らしていけるのかなと。」
正直、宮原さんとのお話しは楽しくて尽きることがありません。
めちゃくちゃセンスのいい直感と行動力で時代の最先端を走りつつも、きちんと地に足着いているというか。自からイマドキな暮らし方を実践し、だからこその説得力のある提案ができる。
10月発売の『CNAVAS』第4号が必読なのはもちろん、宮崎の『AOSHIMA BEACH PARK』も是非、足を運んでみる価値大です!こんな場所が日本各地にできたら本当に楽しくなりますよね。
宮原さんのおっしゃるとおり、Life is a journey.。
みんな、もっと旅をして、多様な考え方に出会って、受け入れて、世の中がもっともっと面白くなるといいですね。
『MeLike』の旅もまだまだ続きます!
『CANVAS』編集長 ・クリエイティブディレクター
宮原友紀さん
『CANVAS』編集長 ・クリエイティブディレクター
宮原友紀さん
東京生まれ。サーフィンの雑誌の編集を経たのち、Yahoo! JAPAN、『NIKITA』(主婦と生活社)、『GLAMOROUS』(講談社)の編集者を経て、フリーランスになり『CANVAS』を創刊。
2013年、株式会社キャンバス設立。2015年1月に宮崎県に拠点を移す。
オーダーメイド結婚式ガイドブック『THE REAL WEDDING BOOK』、東京ガイドブック「THIS IS MY TOKYO」など書籍の執筆活動も多岐に渡る。
MOVIE
『あの頃ペニーレインと』
基本的に、映画は、70年代を描いた作品が好きなんです。
ケイトハドソンが演じる女性に共感するんですけど、あの人生を生きたい。
ロックバンドのツアーバスに乗って、アメリカを横断して。
ものすごくハッピーを求めていた時代で、色彩もハッピーなカラーがわーっとなっていて。カオス的な部分もいっぱいあったと思うんですけど。すごいパワーがあった時代だなって気がするんですよ。
ああいうパワーのある時代をもう一度経験したいなっていうのと、バスで自由に旅している感じにすごく憧れて。多分、昔からヒッピーに憧れてるんだと思うんですけど。
私の心の中に常にある作品です。